初心者でも簡単にホームページが自作できる「ホームページ作成サービス」。サイト作成ツールや、HP作成ツールとも呼ばれています。無料から始められますが、Wixやジンドゥーなど多くのサービスがあるためどれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、人気のホームページ作成サービス10種類を利用して、最もおすすめのホームページ作成サービスを決定します。

検証は以下の4点について行いました。
  • 作成の簡単さ
  • 作成の自由度
  • デザイン性
  • 料金の安さ

はたしてどれがベストなホームページ作成サービスなのでしょうか。選び方のポイントだけでなく、補助金についても解説していますのでぜひ参考にしてください。


 

ホームページの作り方は?費用は?


ホームページの作り方は、WordPressを使って自分で作成する方法・ホームページ作成サービスを使って自分で作成する方法・Web制作会社に依頼する方法と、大きくわけて3種類あります。

なかでも初心者に最もおすすめなのは、ホームページ作成サービスを使う方法です。年間1万円ほどとWeb制作会社に依頼するより圧倒的に安く、それなりのホームページを自分で作れます。

自分で作成した場合は、情報やデザインの変更を気軽に行えるのも利点です。WordPressを使って自作する方法もありますが、自分で勉強しながら悩みを解決していける人でないと挫折する可能性が高いでしょう。

ホームページのタイプによってサービスを使い分けよう

どのようなホームページを作りたいかで、おすすめのサービスは異なります。会社やお店のホームページならホームページ作成サービスに適していますが、ネットショップ・ブログ・アフィリエイトサイトなどを作成したい場合は別のサービスも検討しましょう。
ネットショップには、BASEやShopifyなどのネットショップに特化したサービスもおすすめ。予約販売や抽選販売などの特化機能があるのが特徴です。商品が売れるまでは無料で使えることも多いため、検討してください。

また、広告収入を目的としたアフィリエイトサイトを作成したいなら、ホームページ作成サービスは不向きです。細かい内部設定が行えず、通信量にも制限があるため、自由度の高いWordPressを使用するほうがよいでしょう。


 

ホームページ作成サービスの選び方


ホームページ作成サービスを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。

① はじめてでも挫折しないように、作成が簡単なサービスを選ぼう


ホームページ作成サービスを選ぶときには、初心者でも簡単に作成できる環境が整っているかどうかが重要です。ここでは、挫折しにくいサービスの特徴をチェックしましょう。

ホームページの「型」を作れる2つの機能は、初心者にとって不可欠


ホームページについて右も左もわからないなら、おおまかなレイアウトを作成してくれる、テンプレート機能もしくは自動作成機能があるサービスを選びましょう。

作りたいホームページのイメージがまったくない人は、自動作成機能ありのサービスがおすすめです。自動作成機能は、業種や必要なページなどの質問に回答することで、AIがあなたに合ったホームページを自動で作成しますよ。

なんとなくイメージが固まっている人ならテンプレート機能ありのサービスがおすすめ。種類が豊富なため、自分の思い描くホームページに近いデザインを使用できます。

ホームページの編集画面が使いやすいかどうかも重要


ホームページ作成サービスで1番ふれる画面は、ホームページのデザインや文言を編集する画面です。この編集画面が使いやすいかどうかも重要なポイントだといえます。

普段からパソコンを使い慣れている人なら、見たまま編集タイプがおすすめ。文章作成ソフトのようにクリックした場所を直接編集できるため、多くの人は直感的に扱えるでしょう。

一方で、クリックとダブルクリックの違いがわからないほどパソコンが苦手な人なら、サイドバー編集タイプのサービスを検討してください。クリックする場所と入力する場所がわかれているので操作に迷いにくいといえます。

ロードマップがあれば、ホームページの作成から公開まで迷わずに進められる


はじめてホームページを作るならロードマップがあるサービスがおすすめです。ロードマップとは、自分がどこまで作業を完了していて、次に何をしたらよいのかがまとめられているチェックリストのようなもの。

チェックリストと違うのは、自分でチェックをつけなくてもシステムが自動でどこまで進んだか管理してくれる点です

ホームページ作成サービスにおいて、作成から公開まですべての工程をくまなく理解している人はそういないはず。ロードマップがあれば、とくに迷ってしまいがちな「デザインを作成したあと」の流れを見失わずに済みます

② デザイン性の高いホームページを作りやすいサービスがおすすめ


簡単に作れるのはもちろんですが、おしゃれなホームページが作れることも重要です。とくに飲食店やショップだと、見た人に「行ってみたい」と思ってもらえる雰囲気作りが大切だといえます。

手っ取り早くおしゃれなホームページを作りたい人は、テンプレートのデザインに注目


おしゃれなホームページを作りたい人は、テンプレートのデザインがおしゃれなサービスを選びましょう。ホームページ作成サービスは、テンプレートのデザインをほぼ変えずに使うため、もとのデザインが完成形に大きく影響します。

今回は実際にホームページを作成し、どのサービスで作ったものなのかを伝えずに男女10人にデザインを評価してもらいました。

なかでも、STUDIOとペライチはどちらも「素人っぽくないデザイン」だと高評価。おしゃれなホームページにしたい人は、ランキングで「手っ取り早くおしゃれにしたい人向け」をチェックしてください。

デザインを細かく調整したい人は、日本語フォントとフリー画像への対応をチェック


ホームページのデザインにこだわりたい人は、使える日本語フォントが多いサービスを検討しましょう。とくに、Googleフォントかモリサワフォントに対応しているサービスがおすすめです。

実は、ホームページ作成サービスは最初に海外で作られたのものが多く、英数字のフォントが豊富でも日本語フォントは数種類しかないサービスもあります。細部までこだわったデザインにしたいならフォントは要チェックです。

また、フリー画像サイトに対応しているかどうかもポイント。対応していれば、編集画面から好きなフリー画像を選んで自由に使用できます。画像が少なすぎると文字ばかりになってしまい見にくいので、こちらも要チェックです。


ホームページ作成サービスでは使えるメディアの容量に上限が定められているので、写真や動画をたくさん使おうと考えている人は注意しましょう。

とくに、無料プランだと使える容量が100MB(iPhoneの写真30〜50枚ほど)と少なめに設定されていることも。

プラン変更で上限を増やせますが、月額料金も高くなってしまいます。画像を圧縮して使ったり、動画をYouTubeにアップロードして埋め込んだりすれば容量を節約できますよ。

デザインと自由度を両立しやすいサービスはここが違う


お問い合わせフォームや営業時間など、パーツごとにデザインのテンプレートがあれば、ページ全体のデザインを崩さずに好みのレイアウトに変更できるのでおすすめです。

ホームページ作成サービスは、テンプレートや自動作成機能で簡単にホームページのデザインを準備してくれますが、作りたいページの内容によってはパーツを追加したり削除したりする必要があります

パーツのテンプレートがないサービスだと、自分で変更してデザインが崩れてしまうこともしばしば。パーツごとのテンプレートを使えば、自分で編集しても変なデザインになることはありません。

③ 初心者はドメインの取得しやすさに注目

ドメインはインターネット上の住所であり、ホームページのURLとして使われる文字列のことです。ドメインがないとインターネット上で表示されないため、要点だけはおさえておきましょう。

ホームページは、無料のドメインよりも有料の独自ドメインで運営するのがおすすめ


ホームページは独自ドメインで運営するのがおすすめです。デフォルトで設定されている無料のサブドメインは、ホームページ作成サービスの広告が表示されたり、見る人から信頼されなかったりと、企業のホームページに使うのには向いていません。

サブドメインは運営元からレンタルしている賃貸のようなもので、あなたのホームページのURLでも、「xxxxx.hpbuild.net」のようにホームページ作成サービスのURLが表示されてしまいます

独自ドメインは年間1,500円ほどの費用がかかってしまいますが、作ったページを自分で所有しておくためにも、独自ドメインを取得するのがよいでしょう。

独自ドメインをサービス内で取得できるものを選ぼう


独自ドメインをサービス内で取得できない場合、外部のドメイン取得サービスからドメインを購入しなければなりません

この場合、取得した独自ドメインをホームページ作成サービスと紐づけるという、初心者には少し荷が重い作業が発生してしまいます

しかし、外部で独自ドメインを取得すると料金が安いというメリットも。ドメインの使用料金は毎年必要なので、維持費を少しでもおさえたいなら外部で取得してもよいでしょう。

④ 困ったときに疑問を解決しやすいサービスを選ぼう


ホームページ作成サービスは使い方がわからなかったり、設定の仕方に迷ったりと、疑問を抱くことが多いでしょう。初心者は困ったときに疑問を解決しやすいかどうかにも注目してください。

誰かに相談したい人は、電話やチャットで質問できるサービスがおすすめ


1人でホームページを作れるか不安な人は、電話もしくはチャットサポートに対応しているサービスを検討しましょう。

メールにしか対応していないと返信までに数日かかってしまい、なかなか問題を解決できないかもしれません。

とくに電話サポートならスムーズに問題を解決できますが、時間制で有料だったり、特定の料金プランに契約しないと利用できなかったりするサービスもあるため注意が必要です。

困ったときに解決しやすいのは参考書籍が販売されているサービス

ホームページ作成サービスのなかには、専門の書籍が販売されているサービスがあります。基本的な使い方から応用的な使い方まで掲載されているため、サポートの手を借りずともクオリティの高いホームページを完成させやすいでしょう。
また、書籍が発売されるようなサービスは利用者が多いため、Google検索やYouTubeなどで情報収集がしやすいといえます。使い方がわからず行き詰まったときも、検索すれば解決できるかもしれません。

⑤ 料金だけで選ぶのはNG。クオリティと料金は比例しない


ホームページ作成サービスを料金の安さだけで選ぶのはおすすめしません。逆に料金が高いからといってクオリティの高いホームページが作れるとは限らないので、料金で選ぶことはどれにするか悩んだときの最終手段にしておきましょう。

今回の検証でいえば、高すぎたり安すぎたりするサービスより、年間10,000〜20,000円の中価格帯のサービスのほうが評価が高い傾向が見られました。

ホームページ作成サービス全10選
おすすめ人気ランキング

比較検証してわかった、ホームページ作成サービスのおすすめ人気ランキングを発表します。なお、それぞれの検証項目に重み付けをしてランキングを作成しました。

WixWix

作成の簡単さがトップクラス!自由度も兼ね備えて隙が少ない


「Wix」は、世界190か国で約2億人が使用しているホームページ作成サービス。AIの質問に答えるだけで最適化されたホームページが作れる「Wix ADI」と、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で思いのままにデザインできる「Wix エディタ」から、好きなほうを選んで始められるのが特徴です。

検証では、作成の簡単さがトップレベルの高評価。さらに作成の自由度も高い評価を獲得しました。見たまま編集やロードマップなど、作成を簡単にしてくれる機能が軒並みそろっているのはもちろん、どのプランでも電話とチャットのサポートが受けられるのが高評価のポイントです。

また、デザイン性の評価は意見がわかれ、モニターからは「全体的にまとまりがあって洗練されている」や「素人感が少ない」というコメントがある一方で、「重くて画像がなかなか表示されなかった」という意見も挙がりました。

なお、年間の維持費用は12,700円とかなり安め。初心者でも簡単かつ自由にホームページを作れて、デザインと料金ともに隙がないので、知識なしの状態からホームページを作りたい人なら誰でも優先的に検討したいホームページ作成サービスです

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 電話,チャット
料金プラン 月額900円(ベーシックプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得可能|他社へ移管可能)

STUDIOSTUDIO

自由度とデザインの評価が高い!デザインにこだわる人に

「STUDIO」は、STUDIO株式会社が提供している日本のホームページ作成サービスです。専門的なコードや既存のテンプレートに縛られることなく自由自在に作れるのが特徴。フォントの種類やアニメーションなども細かく設定できます。

検証では、作成の簡単さはそこそこの評価ですが、作成の自由度でかなりの高評価。配置やスペースを自分で細かく設定できることや、モリサワフォントなどの日本語フォントが豊富に使えることが高評価の要因です。

また、デザイン性の評価でも高めの点数がつきました。モニターからは「おしゃれでプロっぽい」や「スマホに最適化されている」という点で高評価でした。

なお、年間の維持費用は13,077円と安めでした。作成の自由度が高いぶんほかのサービスよりも使い方が難しいですが、使いこなせればクオリティの高いホームページが作れます。細部までこだわったデザインのホームページを作りたい人なら、優先して検討したいサービスです。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 チャット
料金プラン 月額980円(Starterプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード,デビットカード
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(外部サービスで取得)

StrikinglyStrikingly

直感的に作成可能!今風なおしゃれなテンプレートが多い

「Strikingly」は、海外生まれのホームページ作成サービス。シンプルかつわかりやすい操作性で、 優れたデザインのホームページを30分もかからずに作成できると謳っています。

検証ではデザイン性の評価が高評価でした。モニターからは「今どきのデザイン」という意見が多数あった一方、「おしゃれだけど細部にあらが出ている」という意見も寄せられました。おしゃれなテンプレートが多数ありますが、デフォルトが英語なので日本語で使用する際にはフォントを調整したほうがよいでしょう。

また、作成の簡単さ・作成の自由度は平均以上の評価。編集画面は見たまま編集タイプで直感的に編集できます。チャットサポートや日本語対応のヘルプページがあるのはよいといえますが、日本での知名度はそこまで高くないサービスではないので情報収集が難しい点には注意しましょう。

年間の維持費用は16,285円ほど(1ドル=134円で計算)。ドルでの支払いなので円安が進めば料金はさらに上がる可能性がありますが、今回の検証では平均ほどの料金でした。多少の英語に抵抗がない人なら候補にいれて検討してください。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 チャット
料金プラン 月額8ドル(LIMITED版|年間契約)
支払い方法 クレジットカード
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 ドメインの取得費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得)

JimdoJimdo

 

初心者でも簡単かつ自由に作れる!完成度の高いサービス

「Jimdo」は、日本国内の利用者が200万人以上いるホームページ作成サービス。AIの質問に答えるだけでホームページが完成する「AIビルダー」と、細部のデザインまでこだわれる「クリエイター」の2種類の作り方から好みのほうを選べます。

検証では作成の簡単さがトップレベルの高評価そして作成の自由度でも高い評価を獲得しました。見たまま編集タイプで直感的に編集でき、パーツごとにテンプレートを選べるため、初心者でも自由自在にホームページを作れるでしょう。利用者が多く、書籍やインターネットで情報収集がしやすいのもうれしいポイントです。

また、デザイン性の評価は平均的という結果でした。モニターからは「全体のバランスがよい」や「ちゃんとしてる感がある」という意見が挙がった一方で、「普通のホームページでこだわりを感じじられない」という意見もありました。

なお、年間の維持費用は13,530円と平均よりも安く、高めの評価です。作成の簡単さと自由度どちらも評価が高く初心者も理想のホームページを作りやすいため、優先的に検討してよいホームページ作成サービスです。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 メール
料金プラン 月額990円(Startプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード,銀行振込
料金形態 年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得|他社へ移管可能)

AutomaticWordPress.com

維持費用がトップ級に安いが、日本語フォントの選択肢が少ない

「WordPress.com」は、Automatic社によって運営されているサービス。ホームページも作成できますが、どちらかというとブログ作成に向いているといえるでしょう。

検証では料金の安さがトップクラスでした。年間の維持費用は8,700円と本検証において唯一10,000円を下回りましたが、安さだけで判断しないように注意してください。

また、デザイン性の評価はまずますで、「素人っぽさを感じる」や「かなりシンプルなデザイン」という意見が挙がりました。作成の簡単さ・自由度の検証はどちらも平均的な評価であり、日本語フォントがほとんどないのが懸念点です。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 メール
料金プラン 月額500円(パーソナルプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード,デビットカード
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得)

ペライチペライチ

 

スマホで見やすいページを手軽に作れるが、料金は高め


「ペライチ」は、株式会社ペライチが運営している日本生まれのホームページ作成サービス。スマホで見やすい縦長ホームページが簡単に作れるのが特徴です。

検証では、デザイン性がまずまずの評価でした。モニターからは「配置はよく全体的にまとまっている」や「若干素人感がある」といったコメントが寄せられました。一方で、年間の維持費用は19,098円と今回の検証においては少し高めなことは知っておきましょう。

また、作成の簡単さは高評価で、作成の自由さは平均的な評価でした。とはいえ業種ごとのテンプレートが豊富なこともあり、手っ取り早くホームページを作れるのは魅力。予算にこだわらないなら検討の余地があるでしょう。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 チャット,メール
料金プラン 月額1,465円(ライトプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得可能)

ジャストシステムホームページビルダーホームページ・ビルダー22

昔ながらのパソコン向けソフト。維持費用の高さが気になる


「ホームページ・ビルダー22」は、Windows向けのホームページ作成ソフト。パソコンにダウンロードして使うPCソフトなので、インターネット環境がなくても作業ができます。

デザイン性の評価では、モニターから「とにかくシンプル」や「情報の流れは悪くない」といったコメントが見られました。突出した特徴はありませんが、必要な情報を伝えられるデザインだといえるでしょう。

作成の簡単さはかなり高評価。直感的に作成できる見たまま編集タイプなうえ、電話でのサポートに対応しているのがうれしいポイントです。20年以上の歴史があるソフトということもあり、書籍も発売されているので、自分で調べながら作るのにも向いているでしょう。

また、維持費用は別途レンタルサーバーとドメインの契約が必要なため、年間18,600円と本検証において高めの結果に。これに加えてソフトの購入代金も必要なことは覚えておきましょう。インターネット環境がない場合でも作業をしたいなら、ホームページ・ビルダーほぼ一択です。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 電話,メール
料金プラン
支払い方法 クレジットカード,デビットカード,銀行振込
料金形態 買い切り
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用,レンタルサーバー費用
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得|他者へ移管可能)

サイバーエージェントAmeba Ownd

シンプルなテンプレートが高評価。ブログを作りたいなら検討

サイバーエージェントが提供するホームページ作成サービス「Ameba Ownd」。ブログやメディア向けのシンプルで美しいテンプレートが多いのが特徴です。

年間の維持費用は10,917円と今回の検証では安めという結果に。デザイン性の評価も高めで、「シンプルでわかりやすい」や「配色が洗練されている」などのコメントが寄せられました。

一方で、作成の自由度はまずまず。既存のテンプレートからあまり大きなデザインの変更ができない点には注意しましょう。ホームページを作成するのがそこそこ簡単で、ヘルプを編集画面に表示しながら作業できる点はメリットです。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 メール
料金プラン 月額800円(プレミアムプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(外部サービスで取得)

GMOペパボグーペ

できるだけ簡単に作りたくて、細かいデザインにこだわらない人に

「グーペ」は、GMOペパボが提供しているホームページ作成サービス。店舗情報や紹介文など、文字を入力するだけで簡単にホームページが作れます。

検証は作成の簡単さが高評価。ロードマップがあり、次にやることを見失いにくいのはうれしいポイントです。しかし、既存のテンプレートからほぼデザインの変更ができないため、作成の自由度の評価は振るわない結果でした。

また、デザイン性の評価では「必要な情報がわかりやすく表示されている」という意見もあれば、「シンプルなぶんプロっぽさがない」という意見もありました。年間の維持費用は17,160円で、ドメインの取得費用が高め。お店のホームページを作りたい人なら検討の余地があるでしょう。

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 電話(スタンダードプラン),メール
料金プラン 月額1,100円(ライトプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード,おさいぽ
料金形態 月額支払い(1,3,6か月),年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意),有料テンプレート(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得|他者へ移管不可)

AMSAMS

 

初心者に優しい電話サポートがあるが、月額料金は高め

「AMS」は、石川県のWeb制作会社が提供しているホームページ作成サービス。プロに制作を依頼して更新は自分で行える制作代行プランも特徴的です。

検証では、作成の簡単さ・作成の自由度がまずまずの結果に。デザインのテンプレートは200種類以上と豊富ですが、スマホに対応しているデザインを使うには月額4,620円のプランに契約しなければなりません。

また、デザイン性の評価では「ひと昔前のホームページみたい」や「素人感が拭えない」という意見が目立ちました。年間の維持費用は、有料プランのなかで最も安いLEOプランでも31,680円。もし電話でサポートを受けたいなら、さらに上位のプランで契約しなければなりません

テンプレートから作成
質問に答えて自動作成
サポート体制 電話(ACEプラン),メール
料金プラン 月額2,346円(LEOプラン|年間契約)
支払い方法 クレジットカード,銀行振込
料金形態 月額支払い,年間支払い
サービス使用料以外の諸費用 独自ドメイン費用(任意)
独自ドメインの使用 ◯(サービス内で取得)

人気ホームページ作成サービス全10サービスを徹底比較!

今回は、インターネット上で人気のホームページ作成サービス10種類を対象に検証を実施。どれが最も優れたホームページ作成サービスかを決定しました。
なお、初心者でも簡単かつ自由に、デザイン性の高いホームページを作成でき、なおかつ維持費用が安いものを優れたサービスと定義しています。

検証したのは以下の4項目です。

検証①:作成の簡単さ

検証②:作成の自由度

検証③:デザイン性

検証④:料金の安さ

 

検証① 作成の簡単さ

はじめてホームページを作成するとき、難易度が高すぎると挫折するかもしれません。そこで今回は、初心者が簡単にホームページを作るために必要だと考えられる項目をピックアップ。各サービスの対応状況をチェックして加点方式で評価しました。
【検証項目】
  • ホームページの型を作成する機能があるか
  • ロードマップがあるか
  • ヘルプページをすぐに確認できるか
  • 直感的に編集できるデザインか
  • 電話やチャットでのサポートがあるか
  • 自分で情報収集しやすいサービスか
  • 独自ドメインをサービス内で取得できるか
  • サイト内は完全日本語化されているか

検証② 作成の自由度

作成の自由度が低すぎると、自分の思い描いたホームページが作成できないかもしれません。今回は細かいレイアウト調節やデザインの変更がしやすいかどうか、以下の項目をチェック。加点方式で評価を行いました。
【検証項目】
  • 配置やスペースを自由に設定可能か
  • パーツごとのテンプレートがあるか
  • 日本語フォントが豊富に準備されているか
  • サービス内でフリー画像を使用可能か

検証③ デザイン性

テンプレートや自動作成機能で作れる型のデザインがよくないと、完成したホームページのデザインもいまひとつになりがち。今回はすべてのサービスで実際にホームページを作成し、完成したホームページのデザインを男女10人に評価してもらいました。
【作成条件】
  • ホームページの種類:カフェのホームページ
  • 土台を作成する機能:利用
  • レイアウトの変更:なし
  • ページ内の画像:同じものを挿入
【アンケート回答者】
  • 20〜30代の男女10名
【評価の観点】
  • 自分がお店を開く場合に使いたいデザインか
  • 素人感がどれだけ少ないか

検証④ 料金の安さ

ホームページの維持費用はできるだけ安くおさえたい人が多いでしょう。ホームページ作成サービスの料金は月額制なので、運営していくなら継続して支払わなければなりません
今回は、各サービスを利用してホームページを運用した場合に、年間でどれくらいの費用がかかるかを検証。月額の利用料金だけでなく、独自ドメインやサーバーなど付随費用も合計して年間維持費用が安いサービスを高評価としました。

プランの選定条件
  • ページ数:10ページ未満、ペラサイトでも可
  • 独自ドメイン:取得する
  • 広告の非表示:必要
  • お問い合わせフォーム:あり
  • 予約システム:不要
  • ネットショップ機能:不要
  • ブログ機能:不要
  • サイト容量:不問
  • 必要通信量:不問
独自ドメイン料金

「.com」を取得することを想定して料金を計算。初年度の割引は考慮しないものとする。なお、サービス内で独自ドメインを取得できない場合は、外部のドメイン取得サービスで取得すると仮定。調査日時点での人気5サービスにおける「.com」取得料金の平均(1,317円/年)を加算する。

ドル支払いの場合

検証日である4月18日時点の為替レート(1ドル=134.64円)を適応して計算。

ホームページを完成させることが目的にならないように注意


初心者によくある失敗は、ホームページが完成したことに満足して完成以降さわらなくなることです。

ホームページの完成はあくまでスタートラインでしかありません。完成後はホームページを活用し、事業に役立てていきましょう。

アクセス数を伸ばしたいなら誰かの役に立つブログ記事を書こう

まずは、ホームページを見てくれる人を増やすことが重要です。そのためには、自分の業種を生かした「誰かの役に立つ記事」を書くといいでしょう。
たとえば、美容室なら「美容師が毎日やってる髪の手入れ方法」、整体院なら「家で簡単にできる整体ストレッチ」など、自分の知見を記事にして公開するのがおすすめです。

これらの役立ち記事は、Google・Yahoo!などの検索サイトに表示される可能性が高いため、多くの人がホームページを訪れるきっかけになります。

Googleマイビジネスに登録してホームページを見てもらおう

飲食店やフィットネスジムなど地域密着の事業を行っているなら、無料で使えるGoogleマイビジネスにホームページを登録しましょう。
Googleマイビジネスとは、Googleマップに表示される店舗情報を自分で登録できるサービスです。ホームページを登録することで、Googleマップからホームページを訪れる人が増える可能性があります。

たとえば、Googleマップで「渋谷駅 カフェ」と検索すると、渋谷駅の近くのカフェ情報がズラッと表示されますよね。気になる店舗にホームページがあれば、さらに詳しい情報を知るために見てくれるかもしれません。

予算が20万円以上なら制作会社への依頼も検討

ホームページ作成に対する予算が20万円以上あるなら、WEB制作会社にホームページを作ってもらうという選択肢もあります。プロが作るためデザインが自由でハイクオリティなのはもちろん、時間の負担も減らせます。
また、別途費用はかかるものの、WEB上からの集客や広告収入を得るためのサポートも行ってくれることがほとんどです。WEBマーケティングは、素人が一から学ぼうとすると難しいもの。ある程度資金にゆとりがあるなら、WEB制作会社に頼ってホームページ作成から集客までお任せするのもひとつの手ですよ。

個人事業主・中小企業なら助成金が受け取れるケースも

中小企業・個人事業主なら、ホームページを作成する際に助成金が受け取れる可能性があります。
たとえば「小規模事業者持続化補助金」なら、商品・サービス購入額の3分の2(最大50万円)の補助を受けることが可能です。

毎年、3か月に一度のペースで公募が行われ、提出した事業計画書が評価された一部の人が補助金を受け取れます。全員が受け取れるわけではありませんが、もしWEB制作会社への依頼を検討しているならぜひ応募してください。

おすすめのホームページ作成サービスランキングTOP5


1位:Wix|Wix

2位:STUDIO|STUDIO

3位:Strikingly|Strikingly

4位:Jimdo|Jimdo

5位:Automatic|WordPress.com